虫歯の原因について
砂糖が入っている甘い物をだらだら食べる習慣、口の中の不衛生による虫歯菌の増殖、唾液の量が少ない、唾液がネバネバ、歯が酸に溶けやすい等があります。
歯が虫歯菌に感染して穴が空いてしまう状態です。 虫歯病原菌(ミュータンス菌など)が口の中の糖を利用して「酸」を作ります。その酸によって歯の表面が溶かされていく病気です。虫歯は自然治癒で元の歯の状態に戻ることはありません。
そのため、虫歯病原菌に侵された部分を取り除いたり、溶けた部分を詰めたり、かぶせ物をしたりして治療します。
砂糖が入っている甘い物をだらだら食べる習慣、口の中の不衛生による虫歯菌の増殖、唾液の量が少ない、唾液がネバネバ、歯が酸に溶けやすい等があります。
麻酔の前に表面麻酔を塗布し、麻酔液をゆっくりと注入します。細い麻酔針を使用し、患者さんにとって痛みが少なくなるよう細心の注意を払い治療を行っております。
虫歯の段階(C1~C4)により治療法が異なります。
●特徴
歯の表層(エナメル質)に限局する虫歯
●治療内容
歯ブラシ指導、フッ化物の塗布、コンポジットレジン修復
●治療の流れ
正しい歯ブラシの指導やフッ化物を応用することで虫歯になっているエナメル質の再石灰化を促す、または虫歯をとって歯科材料で詰めます。
●特徴
歯の内層(象牙質)まで虫歯が進んでいる
●治療内容
コンポジットレジン修復、インレー修復
●治療の流れ
虫歯をとって歯科材料で詰めます。小さい場合は1日で終わりますが、広範囲の場合は、型をとって、模型上で作った詰めものを入れます。
●特徴
虫歯によって歯がすべて侵されてしまい、歯の根しか残っていない状態
●治療内容
抜歯、歯の挺出
●治療の流れ
抜歯:歯を抜いて、確実に感染を除去します。
当院では、歯の神経まで虫歯が進行してしまった場合、できるだけ歯の神経を抜かない治療(歯髄保存療法)を行っています。
虫歯の除去によって露出した歯の神経を保存する治療です。
う蝕をきれいに除去し、う蝕によって露出された歯髄は、MTAという材料で保護します。
MTAは細菌が再度歯の中に入らないようにする能力が高く、歯の神経に接していても害を及ぼさない生体親和性の高い材料です。
さらに、歯科用顕微鏡の拡大視野は歯髄保存療法に欠かせないもので、虫歯の取り残しや、歯髄の炎症の程度を精密に確認することを可能にします。
虫歯によってダメになった神経のみを除去して、健全な神経だけを保存する治療です。
深在性う蝕による感染で病的状態になった歯髄のみを除去して、健全な歯髄は残す治療です。
病的歯髄と健全歯髄を選別するためには、マイクロスコープの拡大視野が必要です。また、残っている神経はMTAという材料で保護します。
歯の中に入ってしまった虫歯菌を除菌する治療です。
う蝕によって感染に陥った根管内を除菌する治療です。根管内が細菌感染されてしまうと、その除菌は非常に難しく、実際、日本の保険診療による根管治療の成功率は5割にも満たない(半分は治療の失敗)という報告もあります。
根管治療は非常に専門性が要求される治療であり、治療を成功に導くためには、ラバーダムの実施やマイクロスコープの使用が必要不可欠です。
残っている歯根を矯正的な力で引っ張るもしくは外科的に脱臼させることで、歯肉の下から上に歯根を出して、歯として機能させる治療です。
C2の場合、コンポジットレジン修復(プラスチック)でカバーできる場合は、即日修復が可能ですので、1回の治療で終わります。
コンポジットレジン修復が難しい場合は、模型上で金属やセラミックの修復物を技工士さんに作ってもらうので、型をとるアポイントと完成したものを装着するアポイント、合わせて2回の来院が必要です。また、装着したあと、調整が必要と判断した場合、追加で来院してもらう場合もあります。
C3で根管治療になった場合は最終的に被せ物をして仕上げますが、根管治療が1〜3回、歯の土台作り1回、型どり1回、被せ物装着1回ですので、最終的に歯が入るまで4回以上の治療回数がかかります。
まずは、歯ブラシです。虫歯は細菌感染が原因ですので、日頃の歯ブラシがきちんとできていれば、虫歯になりにくいお口の環境を整えることができます。あとは、食生活です。
砂糖の入っている甘い物は、お口の中を酸性にして歯を溶かしてしまいますし、虫歯菌が増える原因になりますので、砂糖入りの物の摂取をできるだけ控えることが大切です。
また、唾液は、お口の中を酸性から中性に戻してくれたり、虫歯菌を流してくれるので、唾液の抗虫歯作用が働く時間を設けることが虫歯の予防に役立ちます。フッ化物を応用して、歯の酸に対する抵抗力を高めることも重要です。